書道道具のお手入れについて


筆のお手入れ


スタッフ篠原です。


道道具のお手入れの中でも特にお客さまからの問い合わせが多いもの。


それは、筆類です。


書いてそのままにしておくと、カチカチになり元の書きやすい状態にするのに時間と手間がかかるので、特に注意されている方が多いようです。



他方、墨と硯に関しては案外無頓着になりがち。



先日墨液使用で書いたものを数枚吊るしておりましたところ自分では気が付かなかったのですが、家族の者から異様な臭いがする・・・との指摘。


原因を調べても、しばらくわかりませんでした。


墨液を疑ったのですが、まだ使用してすぐだったので、これも違う。


画仙紙でもない。


数日してよく使っている硯のふたをあけたところ、「あっ!」とビックリ。


原因は硯に長年こびりついた墨のかすだったのです。


硯も砥石をかけるなどしておかないと、本来の美しい墨色と香りを醸し出さないことを改めて知ることとなりました。


墨も使用した後は反古紙などで、よく拭いておくことが大事です。


キレイに手入れすれば、次はもっと気持ちよく書けることでしょう。